null
mamoria マモリア(mamoria)親の介護にはじめて
向き合うご家族を総合サポート

最新記事を受け取る

人気ランキング

おすすめ記事

キーワード一覧

お寺を“第2の我が家”に。宗派も世代も超えて人々をつなぐ「お寺さんの会」

ネット通販大手が参入し、一時期、話題になった「僧侶派遣サービス」。
運営母体の多くが企業である中、「寺院」が運営主体となり、宗派の垣根を飛び超え、家庭や地域とつながるユニークな団体があります。
大阪・東京を中心に70以上の寺院が協力し、多岐に渡って”人々をつなぐ“活動を展開する「一般社団法人お寺さんの会」。本日は東京の活動拠点である西栄寺東京別院の榎本住職にお話を伺いました。


前代未聞の試み。宗派を超え「人の集まる寺」を目指して


ー「お寺さんの会」発足の経緯をお聞かせください。

設立を呼び掛けた西栄寺は、大阪を拠点に、家庭や地域と密接な信頼関係でつながることを目的とした、婚活・終活支援など、独自路線で活動している浄土真宗の単立寺院です。

お寺がどんどん衰退する中、兵庫県尼崎の長屋から始めたお寺が、グングン成長していくものですから、「どうやってお寺が発展していくんだろうか?」と、仏教関係者、マスコミ、地域の方達が、たくさん訪ねてくれるようになりました。
おかげさまで現在は、設立33年現在で6拠点、信徒さんの登録件数は4万人を超えております。

私たちは常々、「人の集まる寺、人と関わる寺」を目指しております。
たくさんのご相談の中に、「違う宗派のお寺を紹介してもらえないか」というご依頼が複数あったのです。
そこで、同じ想いで活動するお寺同士、「宗派を問わず協力していったらいいんじゃないか」という発想が生まれました。
当時では宗派の違うお寺同士で“横のつながり”を持つことは、従来の慣例からすれば、前代未聞の試みでした。

昨今は、仏教離れ、寺離れが進みつつあります。
昔は、お寺が本当に身近で、遊び場として、憩いの場として、相談所や駆け込み場所として、 “第2の我が家”のような存在でした。

「昔のお寺のカタチに戻すために、お互いに協力していこう」
この想いに同調した7つのお寺の合同勉強会のような集まりから、「お寺さんの会」は始まったのです。



ですから私たちは、仏事だけではなく、「よろず相談所」のようなイメージで、縁結び、子育てや就活支援、寺院の紹介、僧侶派遣などをさせていただいています。

思いきり泣ける場所、「まぁ、お茶でも飲んで」のあたたかさ


ー「人と人とのつながり」が軸なのですね

普段から、どなたが来られても「まぁ、お茶でも飲んで行ったらええやんか」と普通に話をさせていただきます。
人がつながる機会を作るために、色んな集まりも催しています。

例えば、私は空手や書道を子どもさんに教えています。
地域のお寺が色んな窓口を作り、開放していくと、普段お坊さんと接しない方たちが、気軽にお寺に足を運んでくれるようになります。
そうすると、「何かあったらお寺に行く」ことを1つの選択肢にしてもらえます。
ついこの間も、「家出して、行くとこなかったらここに来るんやで!」とお母さんを含めて、子供たちに話をしました。
今は逃げ場所がない子どもさん達も多いと感じませんか。
いじめも無くならないし、追い詰められて、追い詰められて、最悪の答えを出してしまう子どもさんも、まだまだいます。
大人の社会でもそうですね。
「自分の弱みを見せるところがない。こころの持っていき場所もない」など、追い詰められた時の逃げ場としても、このお寺の存在を知っていただきたいです。



人それぞれ、悩みは違っています。
例えば“泣くのを我慢している方”は、“思いっきり泣ける場所”がほしいですよね。
であれば、「ここで思いっきり泣いたらいいじゃないの。」と。
泣いた先には、きっと笑顔になれる。皆が笑って暮らせる。というところまで、寄り添うことを大切にとらえ、いつもお話を伺っています。

ー大切な方を見送る時にこそ、こころ強い存在になりそうですね。

人間は必ず最期を迎えます。「死」というのは、切っても切り離せません。
あくまでも「死」は、その方にとっての今生の終わりであって、その生きた証しとしての“想い出”という魂は受け継がれていきます。

苦労することもあれば、しんどい、辛いこともあるでしょうけども、やはり笑顔で終われる生き方が理想的だと思っています。
大切な方の「死」に際した時、悲しい思いに終始されても、時は過ぎていきます。
「命ある私たちは、生きていかなければならない。想いを受け継ぎ、つないでくれた方がいたからこそ、今がある。そして、また次へとつないで行くことが自分の役目。」
とそう振り返ることが出来ると、きっと笑顔の日々を取り戻せる。
先人の方々の思いを、ずーっと紡いでいくことに気づいていただくことが私たちの役割だと思っています。

人々がつながり、笑顔で暮らせる社会に向けて


ー「お寺さんの会」は、どのように利用されていますか?

ご相談件数が最も多いのは、法要・供養の僧侶派遣サービスです。
お葬儀をされる際の、お布施の目安やお参りの作法、慣わし、お骨や宗派のご相談ですね。

ご利用者さまは、決して「誰でもいいから来てくれればいい。」というお気持ちではありません。
「どこにどう頼めば良いか分からず、紹介サービスに依頼しました。分からないことが多いので、しっかりと教えてほしい」とおっしゃる方が多いです。
想いにお応えできるように、やり取りをさせていただいた結果、「ぜひ次もお願いします。」と、ご縁が繋がることも多いです。

お寺さんの会では、僧侶派遣「業」をする認識は全くありません。
必要とされるお寺さんを紹介し、つないでいくことに重きを置いてます。



ー今後についてお聞かせください。

変化が出来る“柔軟性”が、私たちの1番の強みです。
困っている時に頼りになるお寺の存在。
信頼と実績ある僧侶が一致団結し、新しい時代に必要とされる「お寺さん」として様々な活動を行っていきます。

今あるものが完成形ではなくて、半年後、もっと言えば1か月後、1週間後にどんな変化があるかは誰にも分かりません。
私たちは僧侶としての活動を通じて、ほんとうの意味での付き合いが出来る「人と人のつながり」と、「誰もが不安なく笑顔で暮らせる社会」の実現を目指してまいります。

ご相談・ご依頼はこちら(24時間受付)

団体概要


一般社団法人 お寺さんの会
ホームページ:http://www.oterasan.tv/index.html

執筆者

取材・文:gCストーリー株式会社 阿南
画像提供:一般社団法人 お寺さんの会

マモリア事業部へのお問い合わせ

弊社の取り組みにご興味がある企業様はお気軽にご連絡下さい。
取材希望・事業提携など介護・終活に関わる方のためにご協力出来れば、と思います。

お問い合わせはこちら

https://mamoria.jp/inquiry

最新記事を受け取る

関連キーワード

併せて読みたい記事

  • 加齢による衰え?本当は『フレイル』かも
    加齢による衰え?本当は『フレイル』かも
    フレイルという言葉をご存知でしょうか。ごく簡単にいうと、高齢者が心身ともに弱くなっていく状態をいいます。高齢になれば足腰など弱くなるのが自然ですが、何もしなければ介護が必要な状態になってしまいます。できるだけ早くにフレイル状態に気づいて改善することで、要介護になるのを防ぐことができます。
    記事を見る
  • 【注意!】車椅子の事故・事例まとめ。事前に知っておけば予防にも!
    【注意!】車椅子の事故・事例まとめ。事前に知っておけば予防にも!
    足の不自由な人とって車椅子は非常に便利です。しかし、事故が起こることもあるので注意しなければなりません。車椅子の事故には、どのような事例があるのかを知っておくと良いでしょう。事前に知っておけば用心できるので、事故を回避しやすくなるからです。そこで今回は、車椅子に関して起こり得る事故について紹介します。
    記事を見る
  • ケアプランは自分で作れる!知っておきたい自己作成事情
    ケアプランは自分で作れる!知っておきたい自己作成事情
    介護サービスを利用する上で必要なケアプラン。一般的にはケアマネに作成依頼するものですが、実は自分や家族が作成できることを知っていますか?手間はかかりますが、自分が受けたい介護サービスを選ぶことは「自分らしく」生きることにつながります。今回は自分でケアプランを作ることのメリットや作成時に気を付けるポイントをお伝えします。
    記事を見る
  • 「かいご」に楽しさをプラスする! 突然はじまる介護を前に出来る事
    「かいご」に楽しさをプラスする! 突然はじまる介護を前に出来る事
    漠然とどうにかしないといけない、とは思いつつも先延ばしにしがちな介護の問題。課題として挙げられるのが「情報不足」です。今回は、親と子供のコミュニケーションツール「親ブック」の販売や企業に対しての「介護離職に関するセミナー」を行っているケアポット株式会社代表取締役高橋佳子様にお話を伺いました。
    記事を見る
  • その薬は本当に必要?医師が提唱する「薬のやめどき」
    その薬は本当に必要?医師が提唱する「薬のやめどき」
    医療の専門分科が進む中、多剤投与の危険性への関心が高まっています。 『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』(日本老年医学会)では、薬物有害事象が増加する要因として、多剤併用、併科受診が挙げられています。 今回は「365日無休の外来診療と24時間体制」の在宅医療に取り組み、2016年には地域の介護職員のレベルアップを目的に「国立かいご学院」を開設、近著『痛くない死に方』、『薬のやめどき』を始め、多くの著書を世に送り出し続ける長尾クリニック院長、長尾和宏先生にお話を伺いました。
    記事を見る