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要介護のきっかけになりやすい骨折・転倒予防のために出来るポイント

日本は世界有数の長寿国としても有名ですが、それだけではなく「健康寿命」の大切さが問われています。やはり、自分の親には健康で長生きしてもらいたいですよね。そのためには、家族の関わり方も大切なポイントになります。ここでは、高齢者が寝たきりのきっかけになりやすい、骨折・転倒予防のために家族が出来ることについてまとめました。

転倒から骨折、寝たきりにつながる主な原因とは


(写真引用元:厚生労働省 平成22年国民生活基礎調査の概況 より「2 要介護者等の状況」 ラインは筆者追記)

加齢とともに身体機能が衰えるだけでなく、骨密度の減少などにより骨折を起こしやすくなります。転倒による骨折は、介護のきっかけとなる原因として3番目に多いといわれています。転倒から介護になる場合、要支援1,要支援2程度で突然介護が必要になる確率は比較的低いですが、骨折する部分によっては要介護4など寝たきりになり、持病の悪化や認知症の発症にもつながるため、くれぐれも注意が必要です。

特に高齢者の骨折で問題視されるのは「大腿骨頚部」(ももの付け根)で、原因の約9割は転倒だといわれています。そのため、転倒から骨折、寝たきりにつながる可能性を無視することができません。骨がもろくなる原因として、骨肉腫や骨膜炎、骨粗しょう症などの病気が挙げられます。特に女性は骨粗しょう症になりやすいので注意しましょう。

また、日頃から飲んでいる薬の副作用にも要注意です。薬によっては、めまいや体のふらつきが出たり、ぼんやりしたりする場合もありますので、服薬について医師への相談をおすすめします。

住宅環境を整える



結婚後は親と別居して新しい生活を始める、いわゆる「核家族化」が普及して久しくなります。一方で、「少子高齢化」によって夫婦どちらかの親を介護する確率も高くなってきました。そのため、介護が必要になる前から同居するケースもありますが、どのような環境で暮らすかも大事なポイントです。

親の家(実家)で同居する場合や、自分の家に親を招く場合もありますが、いずれにしても住宅環境を見直す必要がでてきます。高齢者は、ちょっとした段差につまずいたり、電気コードに足を取られたりして転倒するかもしれません。床の上に置いてある新聞紙やビニール袋などで滑る可能性も否定できないのです。そのようなリスクを防ぐためには、住居内外の動線をしっかり確認しましょう。マットや絨毯の縁を固定したり、お風呂やトイレに手すりなどを付けたりすることも大切です。ただし、安易に段差をなくしてしまうのも逆効果。外の段差で転倒しやすくなってしまうからです。意識できる必要な段差と、日常の導線の中での危ない段差を見分けることが重要です。

また、最も転倒しやすいのは夜トイレに起きたとき。あかりを付けるそのひと手間で、転倒する確率はぐっと下がるので気を付けてみましょう。

食生活を見直す



一人暮らしの高齢者だけでなく、夫婦二人で過ごす場合でも食生活の偏りがみられることが少なくありません。若いうちは食材から吟味して料理していた人も、食事づくりを面倒に感じる場合もでてきます。また、食材を使い切ることを意識するあまり、同じメニューが続くことも考えられます。

介護を意識して親と同居する人はもちろん、親と近くに住む場合も可能な限り食卓を一緒に囲みましょう。栄養不足による体力の低下が懸念されますが、骨密度の減少による「骨粗しょう症」が大きな課題になっているからです。骨粗しょう症の原因としてカルシウム不足が考えられます。

そのような状態を改善するためには、カルシウムやタンパク質が多い牛乳、ビタミンDを多く含む乾燥椎茸、タンパク質やビタミンKの豊富な納豆などを意識して取り入れるようにしましょう。親が自分で料理するときは、これらの食材を積極的に使うようにアドバイスすることをおすすめします。

適度な運動を心掛ける



過度の運動による「疲労骨折」が心配されますが、体を動かさないと筋力が衰えることも知っておきましょう。特に、家の中にいる時間が増えると運動不足になるだけでなく、外的刺激を受ける機会も少なくなってきます。年齢や体の状態にもよりますが、家の近くを散歩するだけでも気分転換になります。デイサービスなどへの参加をすすめるのも良いでしょう。

もちろん、無理な運動はよくありません。体に痛みや違和感があるときは、速やかに医療機関を受診することが大切です。また、体重の変化にも注意が必要になります。体重が減少すると骨密度の減少にもつながりますが、逆に、体重が増加すると膝に負担が掛かるなどから転倒しやすくなります。それらの弊害を防ぐためにも、適切な体重の維持に努めましょう。

骨折・転倒予防には日頃の積み重ねが大切

高齢者の骨折・転倒予防には日頃の積み重ねが大切です。そのためには、高齢者が暮らしやすいように住宅環境を整えるだけでなく、食生活の見直しや適度な運動も不可欠になります。親と同居するケースや親の近くに住むケースなど、家庭によっても生活スタイルは異なりますが、まわりの家族が積極的にサポートすることをおすすめします。

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