いざ介護開始となっても、実際具体的にどうやって介護していいか戸惑うものです。そんな方に利用してほしいのが、自治体や介護施設が開催している家族向けの介護セミナーです。介護の相談ができるものや実際の介護のやり方を実技で学べるところもあります。ぜひ有効に活用しましょう。
介護を始めた家族向けのセミナーがある
いざ介護が始まってみると、まったく初めての経験に戸惑ってしまう人がほとんどです。大変な介護に加えて慣れないことばかりで、毎日辛い思いをしている人が少なくありません。初めての介護ですから悩んで当たり前ですが、家の中でひとり悩むよりも外へ出て勉強してみてはいかがでしょうか。介護を始めたばかりの家族向けに、さまざまな介護セミナーが開催されています。
家族の悩みはこんなこと
介護をしていて、次のような悩みはありませんか。
- お風呂や食事介助が思いのほか難しい
- 認知症を発症し始めたらどうすればいいのか
- 他の人はどんな介護をしているのか知りたい
- 介護保険や介護サービスなど、使い方がよくわからない
こうした悩みは、人に話したり専門家に相談すしたりることで解決する場合が多いです。介護セミナーなら、専門家が揃っているので相談ができます。
自治体のセミナーから始めよう
各自治体では、さまざまな介護セミナーを開催しています。「やさしい介護セミナー」「家庭介護のためのハートフルケアセミナー」「認知症を学びましょう」など自治体によって名称は異なりますが、家族の介護負担を軽減するための講座が全国の自治体で開催されています。具体的な講座の内容や日時などは随時市報に掲載されますから、気をつけてチェックしておきましょう。介護相談だけでなく、実践的なケア技術を教えてくれる講習会もあります。日常の介助を楽にするコツや、家庭でも簡単にできる筋力アップ運動などを楽しく学ぶことができます。
これから介護という人にもおすすめ
介護セミナーはまだ介護に入っていない人にとっても有効です。これから親の介護が始まりそうで不安という人も、少しでも知識を持っておくことで気持ちの備えができます。未知のものには不安を感じますが、きちんと勉強しておけば不必要に憂えることもありません。講習会に参加することで、地域の福祉環境について情報を得ることもできます。
自分から出かけて行こう
介護は各家庭の中の問題になりがちですが、同じように悩んでいる人はたくさんいますし、悩みを相談できる場所も意外と多くあります。一人で悩むより、セミナーなどに積極的に参加して自分で介護負担を減らしていくことが大事です。