高齢者の増加により介護の必要性が高まっています。しかし、介護は費用も労力もかかり、本人の暮らしにも大きな影を落とします。元気なうちから介護予防をするために教室やサービスを利用していきましょう。
気軽に利用しやすいサービスも多く登場しています。
介護予防には早めの取り組みが肝心
まだまだ元気な高齢者にとっては、介護という事はまだ考える必要もないものというイメージが強いでしょう。しかし、介護が必要になってから機能訓練をしても元通りになることは少なく、暮らしに大きな支障が生まれてしまいます。是非介護が始まる前から体力づくりや健康への取り組みを始めていき、介護が必要な状況に陥らないようにすることが必要です。
運動で身体機能を高めるにしても、元気なうちでなければできません。
まだまだ元気だと思っているうちがはじめ時です。本人が楽しく通うことが出来る介護予防教室や介護予防サービスの利用をそれとなく勧めていくのもよいでしょう。外出のついでに楽しく取り組めるものなら抵抗感も少なくなるはずです。
買い物ついでに介護予防教室へ
日常生活の中で買い物は重要なものでもあり、楽しみでもある人も多いはず。その買い物による外出の機会を介護予防につなげることが出来る場所が出来ています。
コンビニエンスストアやスーパーなどに介護予防教室を併設する形です。あえて教室に通おうとすると面倒さや恥ずかしさが生まれてしまう事もありますが、買い物のついでにちょっと足を運ぶという事ならば行きやすいという方も多いようです。
プログラムも音楽と体の動作を組み合わせたものなど、楽しみながら取り組めるように工夫されています。
こうした形で生活の中に浸透できる介護予防の取り組みが全国に増えていくと、介護リスクも大きく軽減していくことになるでしょう。
本格的なリハビリへの第一歩
まだある程度自分の生活は何とかできるけれど、不安が出てくることもあるでしょう。介護までは必要ないけれど、体の衰えを感じ始めたり、要支援状態と認定されたりという事になると何とかリハビリを始めて今より悪くならないようにしていく必要を感じるようになります。
介護が必要になる前に何とかしたいという方には各自治体の介護予防サービスの利用という方法があります。軽い運動や生活の指導などを通して体の機能維持につなげる教室が開かれています。
同じ世代で同じ地域に住んでいる人たちも多く参加しているので、
ご近所さん同士のコミュニケーションなども楽しみの一つとなるはずです。まずはこうした自治体の介護予防教室に参加することから始めてみましょう。
デイサービスで介護予防
介護保険が利用できる方なら、デイサービスなどを利用することで介護予防につなげることもできます。デイサービスというと日中の預かりというイメージをお持ちの方も多いでしょうが、最近は機能訓練を主体としたデイサービスも多くありますので、そういったところを利用してみましょう。
専用のトレーニングマシンなどを利用して本格的なトレーニングができるところもあります。介護保険を利用することで自己負担も抑えることが出来ますので、
金銭面での心配も軽減できます。衰えを感じたままでは将来の暮らしが不安になりますから、担当してくれているケアマネージャーとも相談のうえ、いまどのような訓練が必要なのかを考えたうえで利用手続きを進めていきましょう。
まとめ
体が動かなくなってから機能回復をするという事は困難です。元気な状態でいられるうちに継続的な機能訓練や運動ができるようにしていくことが結果的に自分の暮らしを守ることにつながります。足を運びやすい身近な介護予防教室や、介護保険を利用して負担を軽減しながら機能訓練ができるデイサービスなど高齢者にとって利用しやすい仕組みが出来てきています。こうした仕組みを利用して、積極的に体を動かす機会を作っていきましょう。