航空会社各社提供の介護割引
大手航空会社で介護割引を提供しているのは、ANA(全日空)、JAL(日本航空)、SFJ(スターフライヤー)、SNA(スカイネットアジア航空)です。航空料金の割引は、1年間有効の介護パス発行により可能になります。申請方法は、各航空会社によって異なりますが、一般的に要介護認定やマイレージカードの登録が必要です。割引率は約27〜43%、繁忙期や当日予約でも可能な割引や、割引率の高い早期予約割引、所定の株数に応じた株主優待割引もあります。ただし、割引人数や座席数、介護される人との関係性など条件は細かく指定されているので、利用する際は注意が必要です。
タクシー会社提供の介護割引
タクシー会社独自で介護割引を実施したり、介護タクシーのサービスを提供しています。割引率やサービスなどはタクシー会社によって異なりますが、車いすのまま乗降車できる車両を使っていたり、部屋まで介助が必要な場合まで対応している会社もあります。
自宅近くのタクシー会社をチェックし、どのようなサービスがあるか確認しておくと緊急時の利用も安心です。
新幹線利用時の介護に役立つ割引
介護用の割引運賃設定はありませんが、頻繁に利用する人や遠距離で利用する人にお得な割引を利用することができます。年会費3,770円が必要ですが、JRのジパング倶楽部会員になると、満65歳以上の男性と満60歳以上の女性を対象に、新幹線のぞみを除いた新幹線全線の片道・往復・連続のいずれかで、201km以上利用時に、運賃・各種料金20〜30%の割引があり、年20回利用可能です。その他各社、割引会員制度、回数券などを提供しています。
高速道路利用時の介護に役立つ障害者割引
重度の身体または知的障害者を同乗して運転する場合、割引率50%以下の障害者割引を利用できます。介助者が運転する場合は、障害者本人の身体障害者手帳が第1種(1〜3級)の場合だけ利用可能です。割引対象は、事前に市区町村の福祉担当窓口で必要な書類を提出し、登録手続きを行った自動車1台です。登録対象の自動車の範囲には、台車や車種、所有者等について一定要件があり、対象とならない自動車もあります。また、有効期限もありますので、有効期限2ヶ月前から受付している更新手続きを行うことができます。料金所で係員に料金を支払う場合だけでなく、ETC無線通行の場合や料金精算機利用時にも、障害者用割引利用が可能です。