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寝たきり老人がいない?スウェーデンの介護事情

福祉大国と呼ばれているスウェーデン。高福祉高負担と言われ、スウェーデンは税金が非常に高いが、良い福祉サービスが受けられるというイメージが強くあります。今回はスウェーデンの介護の実情についてまとめました。

高福祉高負担制度の危機

高福祉高負担を支えるのは、働いて税金を納めることです。スウェーデンは近年、世界的な不況の影響のおかげで、失業率が上がっています。同時に高齢化も進んでいます。つまり、税収は減っているのに失業保険や年金などの支出が増えています。この対策として、定年の引き上げや、介護料の一部負担などが検討され始めています。

孤独死や寝たきり老人も存在する

また、介護の民間委託が進むにつれ、コストを削減して収益を上げるためにサービスの質をさげるという事件もありました。要介護者をベッドに縛り付けたり、おむつ交換の回数を減らしたりなどのずさんな介護が明らかになり、社会に大きな衝撃を与えました。また、日本より核家族化が進んでいるので、孤独死も多く発生しています。スウェーデンには寝たきり老人がいない、と言われますが、現実には身体が弱くなればベッドで一日を過ごす高齢者もいるのです。

出来るだけ長く自宅で生活でき、満足度が高い

このようにスウェーデンの介護は夢のように素晴らしいものではありません。しかし、「高齢になっても、医療や介護が必要な状態になっても、できるだけ長く自宅で生活できる方法をとるべきだ」という方針がとられています。それにより、スウェーデンでは、80歳以上の高齢者のうち、特別住宅に入居している人が15%ほど、在宅で介護サービスを受けている人が24%しかいないのです。また、多くの高齢者が在宅介護サービスや特別住宅に満足しているという調査結果もあります。

孤独死問題の対策

また、55歳以上の人を対象にした、「シニア住宅」もあります。プライバシーは確保されながらも、同じ高齢者がすぐ隣に住む集合住宅です。イベントがたくさんあるので、それに参加することにより、周りの住民との繫がりができ、孤独死の防止になるものです。

介護サービスや福祉の質の向上を目指して

このようにスウェーデンの介護事情は夢のようではなく、多くの問題を抱えています。そして現在サービスの向上や透明性などの改善に向けた国をあげての議論がなされているのです。

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