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【セミナーレポート】哀しみをいやす講演会/主催:日本グリーフ専門士協会

2017年11月23日に国際ファッションセンターで日本グリーフ専門士協会主催の「哀しみをいやす講演会」が開催されました。

グリーフ(悲嘆)に寄り添う専門家5名によるスライドや映像を使った講演会、パネルディスカッションがメインコンテンツとして提供されました。
会場には、グリーフ(悲嘆)ケアを学んでいる方、興味がある方だけでなく、喪失の哀しみを抱えている方もいらっしゃいました。


冒頭あいさつでは「安心してご参加いただくために、講演会の途中で琴線に触れてしまった方には、お話を聴く、相談に乗る、お休みする場所をご提供できます。」と井手氏。
[井手氏の過去記事はコチラ]→https://mamoria.jp/clip/20171023/grief

「手放したり、諦めなければいけないことがある人生の中で“ほんとうに大切なものは何か”を一緒に考え、人生の糧になる何かを見つけていく1日にできたらと思います。」
講演会の随所には、参加者同士の語り合いや体感ワークが盛り込まれていました。
ペアワークでの自分語りを望まない参加者は、無理に話さず耳を傾ける、雑談でOKという細かな配慮もありました。

講演会1『心が豊かになるコミュニケーション!エンディングノートの活用法』

一般社団法人マンダラエンディングノート普及協会代表理事 小野寺秀友氏



「終活で大切なことは、今をより良く生きるということです」
ご本人やご家族が大切にしている思いに気がつき、共有するために開発されたスラスラ書ける魔法のようなエンディングノートのお話でした。
[小野寺氏の過去記事はコチラ]→https://mamoria.jp/clip/20170612/mandala-note

「一般的なエンディングノートとの大きな違いは“関係性”です。」
自分が関わりの中で生きていることを実感し、大切な人にメッセージを伝えるためのノートの1ページを実際に書いてみて、思いを語る体験ワークは大盛況!
講演会終了後には購入予約や講座受講予約希望者が続出していました。

講演会2『心の内側から癒す −書いて渡す笑い文字−』

一般社団法人笑い文字普及協会代表理事 廣江まさみ氏



「 “ありがとう”を言う習慣ができたら、人生にどんなことが起こるでしょう?」
死んでしまったら伝えられない「ありがとう」を、日々大切する生き方について、ありがとうの意味を参加者と探求していきました。
『笑い文字は書いて半分、渡して半分』書いた文字は人に渡して完成、というルール。
お昼休憩にはなんと!希望者お一人お一人の名前を笑い文字で書いてもらえるというサプライズのプレゼントに長蛇の列ができていました。
誰もが90分で笑顔溢れる「ありがとう」の笑い文字を書けるようになる講座もあるそうです。

講演会3『哀しみを解放するための8つの視点』

一般社団法人日本グリーフ専門士協会 代表理事 井手敏郎氏



喪失体験をしても、哀しみのケアが必要な自分の状態に気付かない人が多い、と感じた井手氏が独自に開発したコネクトチャートを用いたワークでした。
「今、あなたが○○と繋がっている感覚は10点満点中、何点ですか」
社会、家族など8項目を、自分の直感でレーダーチャートに記入し、感じたことや気づいたことをペアワークで話し合います。
会場からは「この項目については考えたことがなかった」、「自分がこんな風に思っているとは」などの声が上がり、終了のチャイムが鳴っても話し足りない参加者の方も見受けられました。

講演会4『大切な人をなくした子どもを支える 〜自尊感情を育むために〜 』

防衛医科大学校看護学科精神看護学教授 医学博士 高橋聡美氏



子どもの喪失体験を支える活動を全国に展開している高橋氏は、2010年12月に仙台でスタートした子どものグリーフをサポートするプログラムを用いて、3.11東日本大震災の際は被災地一帯の子ども達のケアにあたる唯一のチームとして活動していたとのこと。
喪失体験の種類や起こり方、子どもたちに見られる反応など、実例を交えてお話されました。

中でも「良かれと思って行う大人の反応が、実は有害な支援になっている」という場面では、真剣に耳を傾け、メモを取る参加者が多数見られました。
「何かアドバイスをするよりも、聴いているほうが支援になります。」
喪失体験に意味づけをするのは、悲しみと共に生きていく本人、との力強い言葉で締めくくられました。

講演会5『悲しみと共に生きる 新たな繋がりのために』

株式会社キュア・エッセンス 代表取締役 死化粧師 宿原寿美子氏



死化粧師として、葬祭ディレクターとして関わってきた、遺していく方や、遺される家族の思いをお話しして下さいました。
両視点を含んでお話ができるのは、たくさんの亡くなった方と家族を繋ぐために、真心を込めて触れてきた宿原氏だからこそではないでしょうか。
[宿原氏の過去記事はコチラ]→https://mamoria.jp/clip/20170914/make

大切なご友人から、亡くなる前にご家族にメッセージを託された時のエピソードの後、「思いが強ければ強いほど、実は正直に言えなかったりするんだな。と経験しました。伝えるべき時に伝えておかなければいけないな、と思います。」
大切な方が亡くなることは哀しいけれど、新しい関係をつくるために旅立つ側面もあるのかもしれない。と想起されるお話でした。

パネルディスカッション『あなたにとっての癒しとは何か?』




和やかな雰囲気でそれぞれの見解が語られました。
持っていると安心する故人を偲ぶグリーフシンボルをもつ。
安心できる場所で大いに泣き、大いに笑う。
グリーフワークは自分自身でやり、それを見守りサポートしてくれる人がいる時に、癒しが助長されていく可能性が示されました。
「私はいつも、その人のグリーフに関する専門家はその人自身です。と申し上げています。癒しというのは誰かが与えるものではなく、何が落ち着くか選ぶのはご本人です」と高橋氏。

周囲の人が良かれと思ってするアドバイスは、思わず相手が傷つくことがあり、言葉がけは難しく、誰と繋がっていくか“場を選ぶ”ことも重要との意見もありました。
自分で癒していく中で、それができる環境や関係性があることが、重要なポイントかもしれません。

お話の端々から、皆さんが真摯にそれぞれの現場で哀しみと共に在るための“癒し”を実践されていることが伝わる講演会でした。

お問い合わせはコチラ


主催者・登壇者ホームページ

主催:一般社団法人 日本グリーフ専門士協会
https://www.grief-school.com/

哀しみの自己診断チェックリストはコチラ

http://grief-care.jp/check/

登壇者:(登壇順)

一般社団法人マンダラエンディングノート普及協会代表理事 小野寺秀友氏
『心が豊かになるコミュニケーション!エンディングノートの活用法』
https://www.epi-con.com/blank-5

一般社団法人笑い文字普及協会代表理事 廣江まさみ氏
『心の内側から癒す −書いて渡す笑い文字−』
http://waraimoji.com/

防衛医科大学校看護学科精神看護学教授 医学博士 高橋聡美氏
『大切な人をなくした子どもを支える 〜自尊感情を育むために〜 』
http://blog.canpan.info/satomilab/profile

株式会社キュア・エッセンス 代表取締役 死化粧師 宿原寿美子氏
『悲しみと共に生きる 新たな繋がりのために』
http://www.cure-essence.com/

執筆者

取材・文:gCストーリー株式会社 阿南
画像提供: 一般社団法人 日本グリーフ専門士協会

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