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【認知症基礎知識】認知症の原因・症状をポイント解説

高齢社会が進む日本で問題となっているのが、認知症患者の急増です。しかし認知症はただの呆けと誤解されるなど、当事者家族以外に正しい知識が定着しているとは言い難い状況です。今回は決して他人事ではない認知症の原因や症状、予防法についてお話していきます。

認知症の原因、種類


認知症とは記憶障害などが起きる病で、誰にでも発症する可能性があります。認知症の主な原因疾患は次の4種類です。

1アルツハイマー型認知症
最も患者数が多いのがアルツハイマー型認知症です。脳にアミロイドベータというたんぱく質がたまり、正常な神経細胞が壊れて脳が委縮するのが原因で、年齢とともに徐々に症状が進みます。

2脳血管性認知症
アルツハイマー型に次いで多いのが脳血管性認知症です。脳出血など脳の血管障害で脳の機能が低下します。発作が起きるたびに言語障害や記憶力の低下などの症状が段階的に重くなります。

3レビー小体型認知症
上記2つと合わせて三大認知症のひとつに数えられるのがレビー小体型認知症です。レビー小体という異常なたんぱく質が脳に溜ることで脳の神経細胞が減り、脳が委縮するのが原因です。

4前頭側頭型認知症
4つ目は50~60歳代と若い年代で発症しやすい前頭側頭型認知症です。脳の前頭葉や側頭葉が萎縮するのが特徴です。明確な原因は解明中ですが、ピック球という異常構造物が神経細胞にたまる場合と、TDP-43というタンパクがたまる場合が発見されています。

参考:
厚生労働省 「みんなのメンタルヘルス」 (2016.12.11.現在)http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html
認知症ねっと「種類別認知症の原因と症状」(2016.12.11.現在) https://info.ninchisho.net/mci/k30


認知症の中核症状と周辺症状

認知症の症状には、脳細胞の破壊が原因の「中核症状」と、元々の性格や生活環境が起因する「周辺症状」の2種類があります。


1中核症状
中核症状の主な症状には、記憶障害や見当識障害、実行機能障害などが代表的です。記憶障害とは、夕飯を食べたことも忘れるなど、昔のことだけでなく直近に起きたことも忘れることです。見当識障害とは、今日は何日なのか自分は何歳かが分からなくなったり、家族のことが認識できなくなったりします。実行機能障害は、自分で計画を立てて実行することが困難になる障害です。

2周辺症状
一方周辺症状には、抑うつ、徘徊、食行動の異常、幻覚、暴言・暴力などが挙げられますが、個人差があり中には全く症状がない人もいます。抑うつは今まで興味のあったものに関心を示さなくなるなど無気力になる症状です。近年特に問題となっている徘徊は、家にいるのに帰宅しようとするなどして、歩き回って帰れなくなる症状です。食行動の異常は目に入るものすべて食べたがったり、反対に食べることを拒否したりします。

参考:
厚生労働省 「政策レポート」 (2016.12.11.現在)http://www.mhlw.go.jp/seisaku/19.html

認知症の予防には脳を動かすこと

体は運動しないと筋肉が落ちるように、脳も働かないと機能が低下してしまいます。人の脳は生まれてから20歳までは発達していきますが、発達が止まるとその後は加齢に伴って少しずつ小さくなっていき、記憶や判断、理由づけなどといった認知機能が徐々に低下していきます。それを防ぐには、日ごろから脳を鍛えるトレーニングが必要なのです。


脳のトレーニングというと、勉強のようなものを連想するかもしれませんが、脳のトレーニングには脳の刺激が一番大切なので、体を動かして視覚や感覚などを刺激したり、頭を使うパズルなどをやったりすることが効果的です。介護施設でも、年配の方が簡単に体を動かすレクリエーションがありますが、これは身体的な健康のためだけではなく、脳の健康にも効果があると言われているからです。ただ、義務感からやろうと思ってもストレスになってしまいます。一番のポイントは自分が「楽しい」と思えることをやることです。無理をせず自分なりの楽しみを探してみてくださいね。

まとめ

近年では認知症患者の徘徊による事故や介護問題が深刻ですが、「うちは大丈夫」「ただ忘れっぽくなっただけ」などと他人事だと思っていませんか?具体的な原因がまだ解明されていない認知症は、高齢者に限らず誰もが発症する可能性がある病気で、知らぬ間に症状はどんどん進んでいきます。認知症患者や家族を救えるのは周りの理解であり、またしっかりとした知識を付けることで早期発見や予防につなげることもできます。他人事と思わず、ぜひ正しい知識を身に着けてください。

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