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限界が来る前に!自宅で介護をするコツをご紹介

現在の日本は、全人口の約13%が75歳以上の後期高齢者という超高齢社会を迎えています。その結果、大きな社会問題になっているのが介護の問題です。長年に渡る身内の介護の結果、体力的及び精神的に追い詰められて、不幸な事件に結びついている例も少なくありません。そのような事態を回避するために何を行うべきなのか、そのコツをご紹介します。

在宅介護で介護者が追いつめられる主な原因


まず問題なのが時間的な負担です。親が介護を必要とする年齢を迎える頃には、子供世代の多くは会社で責任ある立場に就いています。親の介護が必要でも簡単には仕事を抜け出せないのです。実際、親の介護のために早退や有休を繰り返した結果、退職を勧告されたなどという事例もあります。それに、たとえ既婚者であり、夫婦が交代で面倒をみるとしても、高齢者の介護は想像以上に精神的負担となります。特に、認知症を患っていると、コミュニケーションが取り辛い上に、目を離せないので介護者にとっては相当なストレスです。気が休まる時がなく、介護者自身が心労で倒れてしまう場合も少なくありません。

それに加えて、肉体的な負担も見逃せません。寝たきりの要介護者をトイレに連れて行ったり、入浴を手伝ったりするのは、身体的な負担も大きくなります。数日や数週間といった短期間ならともかく、それが何年も続くとなると介護をする側の肉体は確実に痛めつけられていきます。しかも、夫が妻を介護するなどという、いわゆる老老介護のケースではその負担は計りしれません。

身内による介護の分担


現在、自宅での介護の問題が大きくクローズアップされるようになったのは、高齢者の人口が増えた他に、核家族化が進んだという側面もあります。昔は、今よりも同居する家族の人数が多かったため、高齢者となった親の面倒もそれぞれが分担で行ってきました。しかし、現在では親と子が別居し、年老いた夫を妻が介護するといったケースも少なくありません。

また、親子で暮らしている場合でも子供が未婚で、ひとりで親の面倒をみなければならない場合もあります。そうした時は、身内全体で負担を分担できないかの話し合いが大切です。結婚して普段は離れて暮らしている兄弟でも、親の介護が必要な場合は連絡を取り合い、定期的に家を訪れ、休みの日は交代で介護をする。そういった体制が築ければ同居する介護者も心強く、ひとりひとりの負担もうまく分散できるでしょう。

各種介護サービスの上手な活用


兄弟で負担を分担しようと思っても、一人っ子なので分担のしようがないという場合もあります。その時は、各種介護サービスをうまく活用すればよいでしょう。例えば、おすすめのひとつに地域包括支援センターがあります。2005年の介護保険法改正に伴って創設された機関で、総合相談窓口では介護に関する悩みや相談に応えてくれます。また、介護が必要ない人でも健康の維持や認知症予防などの支援を行っているので、介護に対する漠然な不安を感じているだけの場合でも気軽に相談してみてください。

さらに、介護福祉士やホームヘルパーが家を訪れて介護の手助けをしてくれる居宅介護サービスもあります。負担額も介護保険の支給限度額以内なら実費の1割だけです。このように、自分で介護をする部分に各種サービスを上手く組み合わせればコストを抑えつつ、かなりの負担軽減が期待できます。

いざという時のために早めに検討しておきたい施設への入居


介護者にとって一番つらいのは、介護がいつまで続くか分からないという不安です。日本人の寿命はどんどん延びていますから、場合によっては10年20年と介護が続く可能性も否定できません。そうなると、どんなに介護の仕方を工夫しても精神的な限界が訪れ、心が折れてしまう場合があります。大事なのは、あらかじめそうした事態も想定して、いざという時のために施設への入居という選択肢も視野に入れておくことです。

しかし、費用の安い特別養護老人ホームはどこも満員で予約待ちです。急な対応は難しいため、早めの検討と準備が必要となります。できれば念のために、実際に介護が必要になる前から施設に入居する際の手順や費用などについては計画を立てておいた方がよいでしょう。

精神的な逃げ場を作っておく重要性


在宅介護で大切なのは、あまり完璧であろうとしないことです。完璧を目指すほどに、現状に行き詰まり、最終的には介護のために自分の人生を犠牲にしてしまったという思いが強くなってしまいます。あくまでも自分の人生を第一に考え、その上で介護の落とし所を探っていきましょう。

そのためには、すべてを自分で抱え込まず、できないものはできないと割り切って、いざとなれば他の人の手や各種サービスに頼るという選択肢の用意も必要です。逃げ場があれば、それだけ気持ちに余裕ができ、それが明日への活力となっていきます。

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