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ひょっとしたら認知症?気になる初期症状とチェックポイント

厚生労働省の調査で、65歳以上の約15%が発症していると明らかになった認知症。認知症の初期症状は、物忘れや何度も同じ話をするなど、家族でもなかなか気づきにくいものです。認知症にはいくつかの種類があり、それに応じた対応をしなくてはなりません。今回は認知症のタイプ別初期症状とチェックポイントをご紹介します。

認知症は問題行動によっても分類できる

まず認知症には「アルツハイマー型認知症」、「脳血管型認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」の4種類があります。これは脳に起こった障害別による区分です。そして脳に障害が起こるとなんらかの問題行動も散見されてきます。
問題行動によって「葛藤型」「遊離型」「回帰型」などに分けられ、本人の心理状態もそれぞれ異なってきます。家族は障害別の分類だけでなく、本人の心理状態も理解したケアが必要になります。

葛藤型の初期症状とチェックポイント

葛藤型の初期症状としては、以下のようなものがあります。
  • イライラする、怒りっぽくなる
  • 情緒不安定
  • 被害妄想が激しくなる
これらの症状が後に、
  • もの盗られ被害
  • 家族やヘルパーへの暴力
  • ごみや人の所有物の収集
  • 用もなく人を呼ぶ
  • なんでも口に入れる
といった言動として現れてきます。葛藤型は、現実の自分と自己イメージが違っていて、過去の自分とのギャップに苦しんでいるタイプです。また孤独感からくる不安なども影響しています。人やものを自分の周囲に集めたり、なにかを口に含んだりすることで孤独感を無くそうとしているのです。

このタイプは若いときに仕事人間だった人、プライドが高い人などに当てはまりやすいです。葛藤型は自分を理解してくれる人や、自分だけの役割を求めています。なるべく孤独感を拭うように接し、家族の中でも「特別である」ということを感じさせましょう。

遊離型の初期症状とチェックポイント

遊離型の初期症状としては、
  • 意欲が低下する
  • 自分の殻に閉じこもる
などが挙げられます。症状が進行すると、
  • 独り言の増加
  • 声をかけても無反応
  • 感情表現ができなくなる
  • 食事を自分からしなくなる
このような行動が見られます。遊離型は、自分の現状を諦めて、周りとの関係を遮断していきます。大人しいように見えがちですが、生きることへの意欲を失っており、酷いときには幻覚などが見えるようになってしまいます。

遊離型は、自己主張をあまりせず、周囲への依存度が高かった人がなりやすいタイプです。スキンシップや、生きている実感を与える体験を増やしましょう。

回帰型の初期症状とチェックポイント

回帰型の初期症状には、
  • 徘徊を始める
  • 家にいるのに「家に帰りたい」などと発言する
などが見られます。症状が進行するにつれ、
  • 人や場所の認識ができなくなる
  • 夕方になるとそわそわする
  • 何年も前に戻ったような素振りで話をする
などといった行動が出てきます。回帰型は葛藤型と少し似ているのですが、現実に苦しむのではなく、過去の「自分が生き生きしていた時代」に戻ろうとする傾向があります。自分の現状を受け入れられず、辛い現実を素晴らしかった過去とすり替えて言動することで自分を保つタイプです。

回帰型も葛藤型のように、仕事や家事に精を出し頼られてきた人に多くなっています。現実を無理矢理突きつけるのではなく、妄言にも共感を示してあげると信頼関係を崩さずにいられます。

正しい理解と不安を和らげるケアを

本人がどのような行動をするかによって、認知症の種類も違います。認知症は脳の病気であり、その人の状況のこともさしています。認知症のケアは、本人がなにをどう認識し、なぜその行動に至ったのかを家族や周囲の人が理解することが重要です。

今回ご紹介したチェックポイントに当てはまった場合は、なるべく早めに医療機関を受診することで進行を遅らせたり、対応の仕方を話し合ったりすることができるでしょう。また、自分自身が認知症であると受け入れられない人も多いです。その場合、受診を拒否することがありますが、「私の健康診断に付いてきて」と言って連れ出したり、訪問診療をお願いしたり、他の病気で受診したタイミングで精密検査をしてもらったりという方法もあります。家族と医師、ヘルパーが協力して、認知症に苦しむ本人の不安を和らげるようにしましょう。

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