null
mamoria マモリア(mamoria)親の介護にはじめて
向き合うご家族を総合サポート

最新記事を受け取る

人気ランキング

おすすめ記事

キーワード一覧

認知症の方にイライラしないための対応法

認知症は、原因によっては治癒可能なものもありますが、長く付き合う必要がある病気でもあります。認知症患者は、激しい感情の起伏や物忘れなどの症状を見せ始めます。それによって、本人だけでなく周囲の人々にもイライラが生じることがあります。認知症に伴うストレスにうまく対応するには、どうしたら良いのでしょうか。

認知症の中核症状と周辺症状

認知症の症状には、中核症状と周辺症状とがあります。中核症状とは、認知症の患者すべてに現れるもので、物忘れなどの記憶障害、自分が現在いる場所や日時・季節などが分からなくなる見当識障害、理解力や判断力の低下などがあります。脳細胞が壊れたことによる脳機能の低下を、直接反映した症状です。

一方周辺症状は、すべての患者に現れるわけではありません。行動・心理症状とも呼ばれ、最近ではBPSDという略語も使われています。患者本人の性格や、生活の環境などが大きく影響しており、症状の有無や種類は人によって異なります。たとえば妄想や暴力、暴言、徘徊などがこれにあたります。中核症状と周辺症状の組み合わせにより症状は多様になるため、個々人に合わせたケアが必要です。

認知症の方が怒りやすくなる原因

認知症の初期症状として、同じことを何度も話したり、新規の物事を覚えられなくなったりする他、怒りっぽくなるというものがあります。原因としては、認知症により感情コントロールが困難になることが挙げられます。また認知症患者は、日常生活で過去にできていたことが、できなくなる場合があります。それが自信のなさや将来への不安につながり、情緒不安定になることもあります。

さらに脳の異常も、怒りっぽさが生じる原因です。たとえば脳のうち、感情・理性を司る部分が萎縮してしまうと、感情のコントロールに失敗し怒りを呼び起こすことがあります。

このように認知症の初期には、脳そのものの機能低下と、病気によるストレス・不安とが生じ、怒りっぽさへつながるのです。

こちらがイライラすると症状悪化の原因にも

認知症は、外部から与えられたストレスによって悪化する場合があります。認知症の初期には、徐々に現れはじめた、個々人で異なる症状に対し、試行錯誤の中で対応していかなければなりません。試行錯誤は本人にとっても負担ですが、家族にとってもイライラの原因になります。

何度も同じことを言っても覚えてもらえなかったり、自宅にいるにも関わらず「家に帰りたい」と騒ぐなどが繰り返される中で、家族のストレスがピークに達し、怒ったり無視したりしてしまうこともあるでしょう。しかし家族の苛立った感情が本人に伝わると、不安や恐怖が増幅され、脳への悪影響になり認知症悪化の引き金になります。患者本人の不安や苦しみを理解しながら対応することが大切です。

対応のポイント

認知症患者への対応として家族が心がけることは、まず冷静さを保つことです。患者の感情の起伏に左右されて冷静さを失うと、患者に悪影響を与え、症状や事態を悪化させる可能性があります。また1つの話題にこだわらず、臨機応変に話題を変えていくことも大切です。怒りが増す前に、他の話題に転換してしまいましょう。

さらに、一から十まで家族が対応を担っていると、お互いの息が詰まってしまうかもしれません。介護疲れを避けるためには、割りきって介護サービスの利用を検討することも重要です。また、脳機能の低下が症状に影響している場合は、医師の協力を得る必要があります。抱え込まず、ケアマネージャーや医師への相談もしてみましょう。

まとめ

認知症の初期は、本人にとっても家族にとっても初めての経験で、病気との付き合い方を模索する時期になります。患者は情緒不安定に陥ったり、周囲に暴力や暴言を振るうかもしれませんが、家族は冷静に受け止めることが大切です。認知症の問題を家族のみで抱え込むと、お互いにとって悪影響が生じる可能性もあります。
本人と適度な距離をとりながら、周囲の人々に相談することで打開策を見つけることも、認知症と上手に付き合う1つの方法です。

最新記事を受け取る

関連キーワード

併せて読みたい記事

  • 「地域のみなさん」と一緒に取り組む「包括ケアシステム」
    「地域のみなさん」と一緒に取り組む「包括ケアシステム」
    『保健医療2035』の提言を皮切りに、超高齢化社会に向けて「かかりつけ医の育成・全地域への配置」が推進されています。 今回は、多彩な経歴を持ちながら「まちのお医者さん」として地域医療モデルを切り拓く、みいクリニック院長の宮田俊男医師にお話を伺いました。 地域医療モデルの構築・発信だけでなく、内閣官房補佐官をはじめ、若手育成、医療機器開発にも取り組んでおられます。
    記事を見る
  • 【信州・北陸】車椅子で行けるお花見スポット3選
    【信州・北陸】車椅子で行けるお花見スポット3選
    信越・北陸方面にお住まいの高齢者の方で、お花見をしたいと思っても車椅子で行けるところはない、とあきらめている人はいませんか。調べてみると、バリアフリー対応の花見ができる公園を見つけることができます。今回は信越・北陸地方の車椅子でも快適に花見ができるスポットをご紹介します。
    記事を見る
  • 介護認定の申請条件と不満が残った時にはどうすればいいの?
    介護認定の申請条件と不満が残った時にはどうすればいいの?
    介護サービスを受ける際には、介護認定が必要です。認定基準によって受けられるサービスが異なるため、本人や家族が納得できる認定を受けることが大切です。認定の仕組みや申請方法、不満が残った際の対応方法をご紹介します。
    記事を見る
  • 認知症高齢者が便をいじってしまうのはなぜ?「弄便」の原因と対策
    認知症高齢者が便をいじってしまうのはなぜ?「弄便」の原因と対策
    家族が弄便をすると、家の汚れや悪臭に悩まされることになります。弄便への対策として重要なのは、発見したときの対応と事前の予防です。今回は弄便とはなにか、またその対策について紹介します。
    記事を見る
  • まだ間に合う!敬老の日のプレゼント4選
    まだ間に合う!敬老の日のプレゼント4選
    もうすぐ始まるシルバーウイーク、もう予定は決まりましたか?シルバーウイークといえば「敬老の日」です!今回は今からでも間に合う敬老の日のプレゼントをご紹介します。プレゼント予定の無かった方もこの機会に検討してみてください。
    記事を見る