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認知症の方にイライラしないための対応法

認知症は、原因によっては治癒可能なものもありますが、長く付き合う必要がある病気でもあります。認知症患者は、激しい感情の起伏や物忘れなどの症状を見せ始めます。それによって、本人だけでなく周囲の人々にもイライラが生じることがあります。認知症に伴うストレスにうまく対応するには、どうしたら良いのでしょうか。

認知症の中核症状と周辺症状

認知症の症状には、中核症状と周辺症状とがあります。中核症状とは、認知症の患者すべてに現れるもので、物忘れなどの記憶障害、自分が現在いる場所や日時・季節などが分からなくなる見当識障害、理解力や判断力の低下などがあります。脳細胞が壊れたことによる脳機能の低下を、直接反映した症状です。

一方周辺症状は、すべての患者に現れるわけではありません。行動・心理症状とも呼ばれ、最近ではBPSDという略語も使われています。患者本人の性格や、生活の環境などが大きく影響しており、症状の有無や種類は人によって異なります。たとえば妄想や暴力、暴言、徘徊などがこれにあたります。中核症状と周辺症状の組み合わせにより症状は多様になるため、個々人に合わせたケアが必要です。

認知症の方が怒りやすくなる原因

認知症の初期症状として、同じことを何度も話したり、新規の物事を覚えられなくなったりする他、怒りっぽくなるというものがあります。原因としては、認知症により感情コントロールが困難になることが挙げられます。また認知症患者は、日常生活で過去にできていたことが、できなくなる場合があります。それが自信のなさや将来への不安につながり、情緒不安定になることもあります。

さらに脳の異常も、怒りっぽさが生じる原因です。たとえば脳のうち、感情・理性を司る部分が萎縮してしまうと、感情のコントロールに失敗し怒りを呼び起こすことがあります。

このように認知症の初期には、脳そのものの機能低下と、病気によるストレス・不安とが生じ、怒りっぽさへつながるのです。

こちらがイライラすると症状悪化の原因にも

認知症は、外部から与えられたストレスによって悪化する場合があります。認知症の初期には、徐々に現れはじめた、個々人で異なる症状に対し、試行錯誤の中で対応していかなければなりません。試行錯誤は本人にとっても負担ですが、家族にとってもイライラの原因になります。

何度も同じことを言っても覚えてもらえなかったり、自宅にいるにも関わらず「家に帰りたい」と騒ぐなどが繰り返される中で、家族のストレスがピークに達し、怒ったり無視したりしてしまうこともあるでしょう。しかし家族の苛立った感情が本人に伝わると、不安や恐怖が増幅され、脳への悪影響になり認知症悪化の引き金になります。患者本人の不安や苦しみを理解しながら対応することが大切です。

対応のポイント

認知症患者への対応として家族が心がけることは、まず冷静さを保つことです。患者の感情の起伏に左右されて冷静さを失うと、患者に悪影響を与え、症状や事態を悪化させる可能性があります。また1つの話題にこだわらず、臨機応変に話題を変えていくことも大切です。怒りが増す前に、他の話題に転換してしまいましょう。

さらに、一から十まで家族が対応を担っていると、お互いの息が詰まってしまうかもしれません。介護疲れを避けるためには、割りきって介護サービスの利用を検討することも重要です。また、脳機能の低下が症状に影響している場合は、医師の協力を得る必要があります。抱え込まず、ケアマネージャーや医師への相談もしてみましょう。

まとめ

認知症の初期は、本人にとっても家族にとっても初めての経験で、病気との付き合い方を模索する時期になります。患者は情緒不安定に陥ったり、周囲に暴力や暴言を振るうかもしれませんが、家族は冷静に受け止めることが大切です。認知症の問題を家族のみで抱え込むと、お互いにとって悪影響が生じる可能性もあります。
本人と適度な距離をとりながら、周囲の人々に相談することで打開策を見つけることも、認知症と上手に付き合う1つの方法です。

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